紫外線

近年は紫外線対策をする男性が増えてきており、美白対策やシミ対策は女性だけのものではなくなりました。LINEリサーチによると、男性の48.2%が日焼け止めやサングラスなどを使用して紫外線対策をしていることがわかっています。[注1]

私たちの肌は紫外線を浴びると、「メラニン」という色素が生成されて黒くなっていきます。このメラニンこそが、美白やシミに関わる重要な存在です。

今回は、メンズ美肌の大敵であるシミと深い関連性があるメラニンについてご紹介していきます。

メラニンは肌を守ってくれる大切な存在

美容に関心がある方なら「メラニン」という単語を聞いたことがあるかと思いますが、そもそもメラニンはどんなものなのでしょうか。まずは、メラニンの基礎知識について知っておくことがシミ対策の第一歩です。

一般的にメラニンと聞くと多くの方は「悪者だ」と思うかもしれません。しかし実のところ、メラニンは肌を守ってくれる役割を果たす大切な存在なのです。

私たちの肌は紫外線に当たると、細胞の中にあるDNAが破壊されたり細胞が死んだりして、皮膚がんになるリスクが高まります。それを防ぐために、私たちの肌には「メラノサイト」という組織が存在し、そこでメラニン色素を作り出しています。

作られたメラニンは傘のような役割を果たして、紫外線が真皮に届かないように保護してくれます。このように体を守ってくれるメラニンは肌だけではなく髪の毛や瞳にも含まれており、私たちの健康を維持するためには必要不可欠な存在です。

メラニンでシミができる仕組み

それでは、私たちの肌を保護してくれるメラニンは、どうしてシミになってしまうのでしょうか。

ここからは、メラニンがシミになる過程をご紹介していきます。

ステップ1. 紫外線を浴びてメラニンが生成される

私たちの肌は紫外線を浴びるとメラノサイトに信号が送られ、メラニン色素を生成して細胞内の「メラノソーム」という小胞に蓄積させていきます。このメラノソームはメラノサイトから「ケラチノサイト」と呼ばれる皮膚を構成する角化細胞に受け渡され、そこで肌の中で黒く見えるメラニンという物質になります。

ただし、肌は常に同じ細胞で構成されているわけではありません。表皮の1番下では細胞分裂によって新しい細胞が作られており、古い細胞は上に押し上げられていきます。メラニンが含まれた細胞も皮膚にはとどまらず、押し上げられて最終的にはアカとなり、洗顔などで剥がれ落ちていくのです。

この皮膚の生まれ変わりサイクルを「ターンオーバー」と呼び、大体28日サイクルで古い皮膚が新しいものに生まれ変わっていきます。メラニンもターンオーバによって排出されるため、一般的な日焼けの場合は28日程度で目立たなくなることが多いのです。

ステップ2. ターンオーバーが乱れてシミになる

通常であれば肌のターンオーバーとともに排出されるメラニンですが、ターンオーバーが乱れることで皮膚の中にとどまり、シミになってしまうことがあります。ターンオーバーの乱れにはさまざまな要因がありますが、加齢やストレス、肌への過度な刺激で乱れてしまうことが多くあります。

また、長時間強い紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラノサイトの数が増えてしまうことがあります。どんどん増えるメラニンと、メラニンの排出が追いつかないターンオーバーの乱れこそが、シミができてしまう原因なのです。

できてしまったシミは完全に消せない

一度シミができてしまった肌では、メラノサイトでメラニンが過剰に作られ続けます。また、シミができてしまった部分の皮膚は、そのほかの部分の皮膚と比べるとターンオーバーが滞っており、メラニンが蓄積しやすいという特徴を持っています。そのため、シミは放っておくとどんどん濃くなっていくこともあります。

このように、一度できてしまったシミは完全に消すことはできません。きちんとメラニン対策をして、シミができる前に対策をすることが大切なのです。

シミ予防に効果的なメラニン対策4選

ビタミンC

それでは、ここからはシミ予防に効果的なメラニン対策の方法を4つご紹介していきます。

L-システインとビタミンCを摂取する

メラニンによるシミ予防をしたい方は、L-システインとビタミンCを積極的に摂取するようにしましょう。これらの栄養素には、メラニン生成の命令を抑制して過剰なメラニンの生成を防いだり、黒色のメラニンをドパキノンという無色の物質に還元したりする働きがあります。

L-システインにはターンオーバーを正常化する働きもあるため、メラニンが沈着した角質を排出するためにも摂っておきたい栄養素です。[注2]

ビタミンCは緑黄色野菜やいちご、キウイフルーツなどのフルーツに多く含まれ、L-システインは肉や鮭、卵や大豆製品などに多く含まれています。毎日の食事で積極的に摂取するようにしましょう。

また、ビタミンAやビタミンEにもメラニンの生成を抑制する働きがあります。ビタミンAは緑黄色野菜、ビタミンEはアボカドに豊富に含まれているため、こちらも一緒に摂取するようにしてください。

日焼け止めを塗る

メラニンの生成を予防するためには、そもそも紫外線による肌ダメージを防ぐ必要があります。紫外線は1年中降り注いでいるので、夏だけではなく冬なども日焼け止めでしっかりとUVカットをしておきましょう。

通勤や日頃のお出かけ程度なら「SPF20~30・PA++~+++」がおすすめ。これ以上のものは日常使いすると肌に負担がかかってしまうため、上記程度のもので十分です。

ただし、スポーツやレジャーのときは「SPF40~50・PA++++」でないと十分なUVカット効果は得られません。使用するシーンに合わせて、日焼け止めの性能を選ぶようにしてください。

規則正しい生活でターンオーバーを正常化させる

生成されてしまったメラニンの排出には、ターンオーバーが大切だということを説明しました。ターンオーバーの正常化には、規則正しい生活とストレスの解消がとても大切です。

以下のポイントを意識し、ターンオーバーを促す生活習慣を送りましょう。

  • 良質な睡眠をたっぷりととる
  • バランスのよい食生活を心がける
  • 適度な運動をする
  • タバコやアルコールを控える

ターンオーバーが整えば、シミだけではなくニキビや肌荒れといった皮膚トラブルも改善していきます。

美白有効成分を配合した化粧品でしっかり保湿する

保湿

朝と晩2回の保湿も、メラニン対策には非常に大切です。肌が乾燥するとターンオーバーが乱れてしまい、メラニンの排出がうまくいかなくなってしまうためです。

乾燥した肌はバリア機能が下がり、肌荒れや乾燥小じわなどの肌トラブルに発展することもあります。美肌を目指すなら必ず毎日保湿し、正常なターンオーバーを保つようにしましょう。

また、化粧品に含まれる美白有効成分もメラニン対策には効果的です。以下の成分はメラニン対策に有効だと厚生労働省に認められた成分なので、毎日のスキンケアに取り入れてみることをおすすめします。

  • ビタミンC誘導体
  • アルブチン
  • リノール酸
  • トラネキサム酸
  • プラセンタエキス
  • コウジ酸
  • 4MSK

メラニン対策をしてシミを予防しよう!

肌を紫外線から守ってくれる役割を果たすメラニン。健康な肌を維持するには欠かせないものですが、過剰生成やターンオーバーの乱れによってシミになってしまうことがあるため注意が必要です。メラニンが蓄積しないよう、日頃からUVケアや規則正しい生活習慣を心がけておきましょう。

シミが気になる方やシミのできにくい肌作りがしたい方には、代官山駅徒歩3分、恵比寿・中目黒から徒歩7分のメンズ専門エステサロンメンズ専門エステサロンTransATT(トランザット)の肌質改善コースがおすすめです。ぜひお気軽にご相談ください。

[注1]リサーチノート:男性でも約半数!みんなの紫外線対策事情は?
[注2]ハイチオール公式:シミを治すはたらき<ハイチオールCシリーズ>

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