髭を抜く

髭を剃るよりも抜いてしまったほうが手軽でブツブツも残らないので、つい髭を自分で抜いてしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、髭を抜くと毛穴の細胞に大きな負担がかかり、さまざまな肌荒れやトラブルを起こしてしまうのです。そこで今回は、髭抜きの危険性や肌荒れを起こさずに正しく髭を処理する方法をご紹介いたします。

髭抜きによって発生する3つの肌トラブルとその原因

髭抜きによって、さまざまな肌のトラブルが発生してしまいます。ここでは、発生するトラブルの例とその原因を具体的に解説します。

トラブル1. 毛包炎を引き起こす

毛包炎とは、毛穴の奥の毛根を包んでいる部分(毛包)に起こる炎症です。ニキビのように白く小さなできものができ、毛穴の中には膿が溜まっています。

髭を抜くと、髭がちぎれるときに毛乳頭が傷ついて出血することがあります。その傷口から雑菌が入り込むと炎症・化膿し、毛包炎になってしまうのです。

また、悪化するとしこりになったり、隣の毛包まで影響が及んでしまう恐れもあります。

毛包炎の原因となるのは、「黄色ブドウ球菌」や「表皮ブドウ球菌」などの細菌です。どちらも皮膚の表面にある限りは何ら悪影響はなく、通常は皮膚の健康を保ってくれる存在です。しかし、何らかの理由で皮膚の免疫機能が低下してしまうと、体内に入り込んで炎症を起こします。

トラブル2. 色素沈着を招く

髭を気にする男性

髭を抜いた後の毛穴は、ホクロのように黒くなり目立ってしまうことがあります。皮膚の内部には、「メラノサイト」というメラニンを生成する細胞があります。 メラノサイトは、紫外線などから皮膚を守るためにメラニン色素を生成して皮膚を黒くします。その結果、体に有害な紫外線が体の内部まで入り込まないようにできるのです。

しかし、メラノサイトは紫外線以外の要因で皮膚が外から刺激を受けたときも、皮膚を守ろうとメラニン色素を作り出します。そのため、髭を抜いたときもメラノサイトが作用してメラニン色素を作ってしまうのです。

メラニン色素は通常、皮膚のターンオーバーによって体外に排出されますが、髭を抜き続ける限りは作られ続けるので、やがて色素沈着を起こしてしまうのです。

トラブル3. 埋没毛(まいぼつもう)の原因となる

埋没毛(まいぼつもう)とは、毛が皮膚の下に埋もれている状態で、毛が黒い点のように見えたり皮膚の中でくるくると渦を巻いて伸びることもあります。埋没毛が皮膚の中で伸びてしまうと痛みを感じたり、その部分が青髭のように黒く見えるので見た目もよくありません。

埋没毛を毛抜きや細い針などで無理にほじくって抜くと次も埋没毛になりやすく、色素沈着の原因にもなってしまいます。

髭の正しい処理方法

髭の正しい処理方法は、電気シェーバーで髭を剃ることです。カミソリで髭を剃ると、髭と一緒に皮膚も削り取ってしまうので皮膚への負担が大きくなってしまいます。電気シェーバーには往復式と回転式がありますが、肌への負担を少なくするには回転式がおすすめです。

往復式のシェーバーはしっかり深剃りもできますが、外刃が薄く肌に当たる面積も増えてしまいます。一方回転式の電気シェーバーは深剃りには向きませんが、外刃が厚く皮膚への当たりが優しいのが特徴です。また、刃の枚数と肌への負担にも関係があり、多いほど1枚の刃にかかる圧力が分散されるため、負担が軽減されます。

電気シェーバーを使った正しい髭の剃り方

電気シェーバー

まず洗顔をして肌を清潔な状態にします。時間があれば蒸しタオルで5分ほど髭を覆うと、開いた毛穴が水分を含んで柔らかくなるので、肌への負担が減ります。

次に髭を剃る部分にシェービングフォームやジェルを塗り、皮膚を保護します。

毛の生えている方向と同じ方向に沿って剃ります。そのあと剃り残しがあれば、毛の生えている方向と逆方向に剃ります。逆剃りは肌にかかる負担が大きくなるので、最小限に抑えるのがおすすめです。

乾いた状態で髭を剃る方法もありますが、髭が硬い状態では剃りづらいだけでなく皮膚への負担も大きくなってしまいますので、シェービング剤は必ず使用してください。

シェービング剤はおもに「フォームタイプ」と「ジェルタイプ」ふたつの種類があります。ジェルタイプは透明なので髭が見えやすく整えやすい特徴があります。しかしフォームタイプの方が肌との摩擦を抑える効果が高く、肌荒れ予防ができるのでおすすめです。

また、シェーバーに髭や雑菌が付着したまま次回も使用すると肌トラブルの原因になるので、使用後は毎回洗浄して湿気の少ない場所に保管しておきましょう。

また、髭を剃った後は化粧水やクリームでスキンケアをして敏感になっている肌を保護してください。

しかし、シェーバーを使って正しく髭を処理しても刃を使っている以上は多少の肌荒れを起こしてしまうリスクを伴います。そこで次に、髭処理をしても肌荒れしにくい予防法を詳しく解説します。

髭処理後でも肌荒れしにくい肌の作り方や予防法を解説

髭処理後も肌荒れしにくくするためには、普段から生活習慣を整えることが効果的です。肌の調子は、普段の生活習慣によって大きく左右されます。生活習慣に問題があると、肌のターンオーバー(新陳代謝)が崩れて肌荒れが悪化してしまうのです。

ターンオーバーによって肌は約1ヶ月で新しい細胞に生まれ変わります。しかし、生活習慣が乱れてホルモンバランスが崩れるとターンオーバーが上手く進まなくなります。

ターンオーバーを促して肌荒れを予防する生活習慣

十分な睡眠をとる

ターンオーバーを促すためには、十分な睡眠が必要です。寝ている間に大量に分泌される「成長ホルモン」は、肌のターンオーバーを促します。しかし、寝不足が続くとターンオーバーのサイクルが乱れて遅くなります。その結果古くなった角質が肌の表面に残るので肌荒れが起こりやすくなるのです。

さらに、寝不足になると男性ホルモンを活性化させる交感神経が優位に働き、皮脂分泌も増加するので肌荒れを招きやすくなります。

適度な運動

適度な運動をすると肌のターンオーバーが促進されます。運動不足で血行が悪くなるとターンオーバーが乱れるので、肌に老廃物が溜まってしまいます。ジョギングなどの有酸素運動をすることで血行が良くなり、肌の毛細血管の隅々にまで酸素や栄養を届けられます。

また、運動して汗をかくと肌の水分が増えて角質がやわらかくなります。その結果、毛穴に詰まった皮脂を排出したり毛穴の中の皮脂が酸化して起こる黒ずみも予防できます。

正しく髭を処理して肌トラブルを防ごう!

髭抜きによる肌荒れに悩む男性は少なくありませんが、正しい処理方法をすれば改善が期待できます。また、普段から生活習慣を整えて肌トラブルを予防することも大切です。

しかし、長年の髭抜きで肌荒れがなかなか改善しない、もっと美肌を目指したいという男性もいるかと思います。

そんなときは、代官山駅徒歩3分、恵比寿・中目黒から徒歩7分のメンズ専門エステサロンTransATT(トランザット)へお気軽にご相談ください。

気になる毛穴の詰まりや黒ずみなどのお悩みにぴったりのフェイシャルメニューをご用意しております。ぜひご来店ください。

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