肌を健やかな状態に保つためには、肌のターンオーバー改善のための工夫をしていくことが大切です。

ここでは、自宅でのケアのカギとなる睡眠について特に大切な3つのポイントのほか、季節ごとのケア、肌のターンオーバー改善のメリットについてもご説明します。

肌のターンオーバー改善の大きなカギは睡眠中の成長ホルモン

肌のターンオーバーのためには睡眠が非常に重要。その最大の理由として挙げられるのは、睡眠中の成長ホルモンの分泌です。

睡眠中には数々のホルモンが分泌されますが、その中でも成長ホルモンはダメージを受けた細胞の修復や新陳代謝を促すという働きを持っています。[注1]

また、2014年2月発行の医学雑誌で発表された記事でも「18~33歳の若年男性では1日の成長ホルモン分泌量のうち約60〜70%が睡眠中に分泌される」という趣旨の内容が盛り込まれており、このことからも成長ホルモン分泌のための睡眠の重要性がうかがえます。[注2]

ですから睡眠の質や睡眠時間は、肌のターンオーバーを考える上で非常に重要な要素となるのです。

肌のターンオーバーのためには、日々の睡眠において、次のポイントを満たすことを心がけましょう。

  • 寝つきを良くする
  • 眠りを深くする
  • 十分な睡眠時間をとる

以下でこの3つのポイントについてそれぞれ詳しくご説明します。

[注1]日本睡眠科学研究所:良い睡眠によるアンチエイジング効果

[注2]週刊日本医事新報4684号:睡眠時間と成長ホルモンの分泌量

寝つきを良くするためには生活リズムを整えることが大切

ターンオーバーの大きなカギを握る睡眠、その寝つきを良くするためには、日々の生活リズムを整えることが大切です。

まずやってほしいことが「たとえ休日であってもダラダラと起床時間を遅くしすぎたりせず、できるだけ毎日一定の時刻に起きるようにする」という工夫です。

もちろん、休前日だからといって夜更かしをするのも厳禁です。できるだけいつもと同じ時間に寝て、休日であっても「最大でも平日の起床時間から2時間程度遅い時間」までには起きるようにしましょう。

そしてもうひとつ、朝起きた際にシャッター雨戸やカーテンを開けて、太陽の光を浴びることも重要です。この行為によって「ここからは活動の時間帯」というスイッチの切り替えがしやすくなるので、昼夜のメリハリがつきやすくなり、それが夜の寝つきの良さを助けることにもつながります。

こうした生活リズムを整える努力をした上で「夜はカフェイン飲料を摂らない」「スマホやパソコンなどの電子画面を就寝直前まで見たりしない」「足を温める」「寝床で伸びや深呼吸をしてリラックスを促す」などの工夫を加えると、より寝つきやすくなります。

眠りを深くするためにはシャワーでなく湯船入浴を行う

睡眠の質を高めるためには「深い眠りにつく」ということが不可欠。その要件を満たすために重要な役割を果たすのが、入浴です。

近年ではシャワー入浴のみで済ませようとする人も多いですが、シャワー入浴は慌ただしく汚れを落とすためだけの入浴になりがちで、リラックス感を得ることは困難です。

これに対して湯船入浴は、湯船の中で体がしっかり温まって心身の緊張がほぐれるため、リラックス・休息のための神経「副交感神経」を優位にしやすいというメリットがあります。

さらに、人間の体のメカニズムのひとつに「体温が下降すると眠くなる」というものがあります。湯船入浴によって体を温めて体温を上げてから、ゆっくりとその体温が下降していく過程で自然な眠気を感じることができるのです。

つまり、湯船入浴には、自然な眠気+副交感神経優位、というダブルパワーによって、ぐっすりと深い眠りにつける可能性を高めるといった作用が期待できるのです。

ただし、お湯の温度や入浴のタイミングには注意が必要です。熱すぎるお湯では体がビックリしてしまい、かえって交感神経を刺激してしまうリスクも出てきます。少しぬるめと感じる程度のお湯に、15~20分ほど浸かるのが理想的です。

また、湯船入浴を終えてから体温が徐々に下がって眠気を誘発するまでにはおおむね1時間半ほどかかりますので、湯上がりのタイミングをなるべくこれに合わせる工夫もしておきましょう。

7時間前後の十分な睡眠時間をとることが理想的

背伸びをする男性

ターンオーバーのために欠かせないホルモンである成長ホルモンは寝入ってから3時間ぐらいの間にその大半が分泌されると言われていますが、だからといって「最低3時間寝ればOK」というわけではありません。

毎日睡眠不足状態だと疲労が抜けないだけでなくストレスも増加し、そのストレスが眠りの浅さや寝つきの悪さなど、睡眠そのものにさらに大きな悪影響を与えてしまう悪循環にもつながります。これでは成長ホルモンの十分な分泌は期待できません。

では、どのくらいの睡眠時間が理想的なのかというと、おおむね7時間前後の睡眠時間が確保できるのが理想的です。7時間の睡眠をとることが難しいという人も、最低でも6時間以上の睡眠をできるだけ取るよう心がけたいものです。

季節に応じた肌ケアの工夫をしよう

肌の状態をより良くするためには、季節に応じた肌ケアの工夫をする、ということも大切です。

まず、春は気温も湿度も心地よい季節なので油断しがちですが、紫外線が思った以上に強い日が多くなる季節でもあります。春の肌ケアは「夏ほどではなくとも、ある程度のUVケアは始める必要がある」と考え、日中は軽めのUV対策用品を使いましょう。

夏はもちろん徹底したUVケアが大切ですが、それだけではありません。夏場は皮脂でベトベトしがちなイメージが強いですが、その皮脂のせいで「夏の肌は乾燥とは無縁」と考えてしまう人も少なくありません。

しかし実際は、肌に強い日差しが当たることによって肌がカラカラの水分不足になっているケースが多いのです。

つまり「油分は不足していないが水分不足になりがち」ということです。ヒアルロン酸やセラミドなどの保水力が高い保湿成分を配合し、なおかつアルコールやオイルが不使用のスキンケア用品を選ぶといいでしょう。

秋は、少しずつ肌が乾燥しやすい気候になるだけでなく、夏場に蓄積された紫外線ダメージの影響が出やすい季節でもあります。肌状態が不安定になりやすいので、ダメージケアに配慮した保湿性のあるスキンケア用品を選ぶといいでしょう。

冬場は何といっても乾燥が一番の敵となります。男性は女性に比べると肌が乾燥しにくいと思われがちですが、皮脂は分泌されても水分不足でガサガサしているケースが多いので、より保湿成分の充実したスキンケア用品を使うようにするのがおすすめです。

季節ごとの適切なケアを得意とするエステの利用もおすすめ

フェイシャルエステ

エステのフェイシャルケアを利用して、季節ごとの肌状態のゆらぎに対応するというのもいい方法です。

エステ選びのコツは、短期集中コースなどではなく、適切な価格の月額制などで長く継続的にケアをしてもらえるタイプのところを選ぶこと。継続的にケアしてもらうことで、その時その時に適した対応をしてもらえるというメリットがあります。

肌のターンオーバー改善のメリットは肌トラブルの低減

肌のターンオーバー=新陳代謝の改善をするメリットは何といっても「肌トラブルの低減につながる」ということが挙げられます。肌細胞の新陳代謝が悪い状態だと、肌がゴワゴワと硬い感触になり、見た目にもくすんだ感じの不健康な印象を与えてしまいます。

また、毛穴詰まりや過剰な皮脂分泌によるニキビの発生リスクや、肌荒れのリスクも高まります。だからこそ肌のターンオーバー改善のために、自宅でできる工夫や対策を知っておくことが大切なのです。

肌のターンオーバー改善のための睡眠の工夫はやって損なし

肌のターンオーバーを改善できれば肌状態そのものが良い方向に向くため、肌トラブルのリスクを大いに低減させることができます。

そのためには、ターンオーバーに欠かせない睡眠ホルモン分泌をしっかりさせるために、日々の睡眠において「寝つきを良くする」「眠りを深くする」「十分な睡眠時間をとる」というための工夫を心がけましょう。

また、季節ごとの肌ケアを考えていくことも、肌状態を良好に保つために大切なポイントです。自分で季節ごとの傾向を知ってケアするのももちろんいいですが、エステのフェイシャルケアを継続的に受けるという手もありますよ。

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